ポリプロピレン織布系土木安定シート

PPD#700 敷設状況

1.ダイトーPPDシート工法の効果と経済性

・トラフィカビリティの確保

PPDシートに引張り力が働き荷重を分散させますので
施工機械の搬入が容易になり、安全性も確保できます。

・埋没及び沈下の防止

PPDシートで支えられた土砂は集中荷重が分散されますので
局部的な破壊を抑制し必要土量が節約されます。

・施工のスピードアップ

PPDシートが遮断幕となり盛土量の測定が容易にできます。
又埋没不等沈下を防ぎますので、工事期の短縮と地盤の改良効果を高めます。

2.施工方法

・ダイトーPPDシートの敷設

シートは長手方向が盛土の進行方向(縫製方向と平行に沿うように)に敷設します。
シートを敷設する地盤にとがった鉄片、木片、鋭角な骨材などがあればシートを
破る原因となりますから除去して下さい。
超軟弱地盤でどうしても、ヒービングが発生しそうな場合にはシートを
タテ、ヨコ交差するよう二重にして敷設すると効果的です。

・ダイトーPPDシートのジョイント

一般には0.5m程度のラップで、超軟弱な地盤の場合で1m~2m程度重ねて
重ね部分をU字型又はO字型(#8~10番線)によって1m程度のピッチで
原地盤に串ざしするかシートどうしを結合してください。

・盛  土

まき出しはシートの長手方向(縫製方向と平行)に沿って盛土先端が
均一になるように進めていきます。
盛土先端に不均等な荷重が加わるとシートの下にヒービングが発生し
後の施工を妨げるおそれがあります。
第一次盛土は小型ブル又は超湿地ブルで30cm~100cm盛土して下さい。

3.用  途

①本駐車場、仮設駐車場、本道路、仮設道路
②宅地造成工事、グラウンド・学校用地造成
③パイプライン軟弱地盤処理、コンクリート構造物軟弱地盤処理、組立棚渠軟弱地盤処理
④溜池、ダム、産業廃棄物処理場
⑤連節ブロック護岸、張りブロック護岸、矢板護岸、暗渠排水工

4.シート強度と地盤強度の概略の関係帯

 

粘土強度(kg/c㎡) 平面的な敷地造成 帯状的な道路造成 使用シート
C=0.10~0.20 110~120kg/5cm 110~120kg/5cm PPD#1212、#1414、#300
C=0.05~0.10 120~140kg/5cm 130~150kg/5cm PPD#1414、#1616、#300
C=0.02~0.05 160~200kg/5cm 200~250kg/5cm PPD#700、強力#1313、強力#1513

5.ダイトーPPD、PPシートの性能及び設計単価 (下記数値は平均値で保証値ではありません)

 

品名
試験項目
PP#1212BG

PP

#1414BG

PPD
# 1616
強力
# 1313
強力
# 1513
PPD
#300
PPD
#700
試験方法
引張強度
(N/5cm巾)
タテ 1000 1100 1300 2000 2700 1200 1500 JIS-L-1096
ストリップ法
ヨコ 1000 1100 1300 2000 2700 1200 1500
伸 度
(%)
タテ 17.0 17.0 17.5 17.5 17.5 17.5 17.5 JIS-L-1096
ストリップ法
ヨコ 12.0 12.5 14.0 14.0 16.0 13.0 14.0
引裂強度
(N)
タテ 260 300 320 510 760 300 370 JIS-L-1096
トラベゾイド法
ヨコ 260 300 250 500 750 300 370
透水係数
(cm/SEC)
1.0
 ×10-3
1.0
 ×10-3
1.0
 ×10-3
1.0
 ×10-3
1.0
 ×10-3
1.0
 ×10-2
1.0
 ×10-3
JIS-A-1218
低水位法準用
設計単価 150円/㎡ 180円/㎡ 270円/㎡ 310円/㎡ 400円/㎡ 240円/㎡ 290円/㎡  
 

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